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アドミッションへのインタビュー (2005年)

今年のアドミッションへのインタビューはAssociate Dean, Student Recruitment & AdmissionsのMs. Rose MartinelliとAssociate DirectorのMs. Esther Choyのお二人に行い、アドミッションのプロセス、GSBのユニークさ、そしてGSBがどのようなCandidateを求めているかについて聞いてきました。
なお、本インタビューはこちらの英語でのインタビューの和訳版となっております。アドミッションの意図を正確に汲み取っていただくため、併せて掲載いたしますので、こちらもぜひご覧ください。

英語原文インタビュー



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Rose Martinelli

昨年と比べると、今年のアドミッション・プロセスに大幅な変更があったことと思います。面接がInvitation Onlyになったり、エッセイの課題も昨年のものとはかなり異なっていますが、アドミッションの全体的なミッションに何か変化があったのでしょうか。

Rose:
Admissionのミッションは常に明確です--- つまりそれは優秀でGSBのカルチャーと合う学生を世界中から探してくることです。今年我々が注力したことは、これまでアプリケーションに存在した「壁」を取り除き、より明白なものを作ることでした。

例えば、昨年のエッセイは、必ずしもInternationalの学生には分かりやすいものではなく、("Mascot"が何か、理解していない学生が多かった)アメリカ人や他の(英語の)ネイティブ・スピーカーに偏ったエッセイになってしまいました。また、アプリケーション全体から得られる情報も、より包括的である必要がありました。

より多くのアプリケーションをより早く評価し、より良い評価を下すためにより多くの情報を引き出せるアプリケーションを作成することが出来ないか。世界中のアプリカントにとって、より分かりやすく、公平なアプリケーションを作る必要があったのです。

エッセイについては、"behavioral questioning"であることが望ましいと私は考えています。それは、これらの質問に対して、アプリカント一人ひとりが自分の経験に基づいて語ることが出来るからです。(昨年のように)仮定に基づいた事柄ではなく、自分の体験や経験をベースに答えてもらうことが重要でした。

また、Internationalアプリカントに対しても、英語のRequirementに関する数々の「壁」があったと認識しています。結果的に、英語を指導言語としている大学を卒業したアプリカントについては、TOEFL/IELTSが免除となりました。

面接がInvitation Onlyになった理由は、施設の制約からです。面接はGSBとのフィットを評価するにあたって非常に重要視しているプロセスです。今年から、シカゴGSBに入学を希望する全てのアプリカントは、卒業生、アドミッション・スタッフ、または現役の学生との面接を経なければ入学することが出来ません。また、Invitation Onlyにすることにより、全アプリカントの50-60%程度に絞ってから面接をすることにしました。アプリケーションを事前に提出し、GSBへのコミットメントを明らかにしてもらうことにより、双方にとってより効率的なプロセスになるのではないかと考えています。

これまでのアプリケーション数の動向はどのような感じですか。

ここ数年、MBAのマーケットは全体的に落ち込んできていましたが、ここにきて回復基調になっているのは嬉しいところです。ただし、アプリカント同士の競争の激化について心配するようなレベルでは全くないため、いま受験することはとてもいいタイミングだと思います。

今年は例年と比べかなり多くのレセプションを世界中で開いています。全てのレセプションが終わる頃には世界28カ国、60回ものレセプションを開いたことになります。GSBが一体どういった学校なのかを知っていただくことは我々にとって非常に大切なことです。

東京でのレセプションはいかがでしたか。

Esther:
120-130人程度の方に参加していただき、また28名もの卒業生の方々にもご出席いただきましたので、大盛況でした。レセプション開催日に近づくにつれて参加の応募が増え、最後の最後まで参加者の席数を増やさなければならず、嬉しい悲鳴をあげていました。

Rose:
東京のレセプションを通じて、卒業生のChicago GSBに対する熱意や情熱を伝えることが出来、本当に嬉しく思っています。どのトップスクールも愛校心が強いというわけではありませんから。

日本人のアプリカントの中ではシカゴGSBは「ファイナンスのみに特化している」というイメージが浸透していますが、それについてはどう思いますか。

これは日本だけではなく、世界中で起こってしまっていることです。GSBに対するイメージはファイナンス、競争心が強すぎる、理数学的、オタクっぽい、社交的でないなど様々です。我々はこのイメージを一新することを最優先の課題としています。非常にバランスの取れたプログラムであるということや、学生やコミュニティの結束力の強さについて、Estherは常にレセプションを通じて強調してきてくれたと思っています。GSBに対するイメージを変えるのはある程度時間がかかることだと思いますが、新しいマーケティングの責任者と共に、最優先の課題として今後とも取り組んでいきます。

アプリケーションについてより具体的なお話をお伺いしたいのですが、「良い」アプリケーションと「そうでもない」アプリケーションを左右する要素とは何なのでしょうか。

何よりもまず、自分自身が何を成し遂げてきたのか、何故MBAが必要なのか、そしてMBA後にどういった進路に進んでいくのか、といった自己認識です。自分が下してきた決断や、とってきた行動の背後にある動機について明確な説明が出来るか。ある意味では自分のビジネスケースを書くようなものです。リーダーとしての実績、職歴、学歴、GMATなど色々な要素はありますが、真のリーダーシップとは発想・知識と進路・計画の融合から来るものだと考えています。自分がこれまでどのようなことをし、どのような方向性を持ち、何故MBAなのか、何故シカゴGSBなのかを明確にすることが重要です。推薦状も、そのアプリカントにとっての唯一の外部の声といった意味では非常に重要視しています。

MBA後の進路、バランス、ビジネス以外の分野での関心、推薦状、どれをとっても重要ですが、私にとっては何よりもまず自己認識だと思います。何故自分の時間とお金を割いてMBAを取得したいのか。「何故」に対する回答を示してもらうことは我々にとって非常に重要なことです。

名ばかりの実績は必要ありません。確かな実績が重要なのです。つまり、学問的な準備を積んできているかどうか、語学力があるか、これまでキャリアを向上させてこられたか、といったことです。マネージャーでなければならないか、社内で高い地位にいなければならないか、そんなことは一切ありません。また、Admissionsのメンバーはそれぞれ違ったバックグランドや価値観を持っているので、アプリカントはよりフェアな評価を、多方面から受けることが出来るような仕組みになっています。

Esther:
アプリケーションを「入学するためのもの」と考えるよりも、自分のキャリアや人生についてじっくり考える良い機会だと思って捉えると良いのではないかと思います。そうすることによって、合格して学校が始まる頃には、よりMBAに対する準備の度合いが高くなっているはずです。自分が考えている進路やキャリア・パスは必ずしもユニークである必要はないですが、一人ひとりの個性は非常に重要です。日本ではMBA受験専門の予備校がたくさんあることを認識していますが、そういった専門家にあなたの個性を埋もれさせないように気をつけてください。仕上がりとしては上出来なものになるかもしれませんが、全く個性のないものに仕上がってしまう可能性があります。

シカゴGSBは、他のトップ校とどのような差別化を図っているでしょうか。例えばHBSやWhartonと比べるとどうでしょう。

一言でMBAといってもニーズは非常に多様化しており、一つのプログラムが全員にフィットするとは限りません。

シカゴGSBは厳密な「コア(必修)科目」がないという意味では、ユニークなプログラムだと思います。広義での「コア科目」はありますが、自分の関心や能力によって履修する科目を分けられますし、2年間のうちどの段階でも履修することができますので、他のトップスクールとは全く異なった考えとアプローチだと思います。

WhartonとChicago GSBを比べると、Finance、Marketing、Entrepreneurship、Strategyの分野に特に強みを持っているという意味では似ていると思います。しかし、Whartonには厳密に定められたコア科目があります。これは学生が詩人であろうが、ファイナンスの専門家であろうが公認会計士であろうが関係なく、全員が同じレベルの必修科目を履修しなければなりません。勿論、いくつかのクラスをWaiveすることもできますが、1年間を通して自由度が決して高いとは言えません。Whartonも素晴らしいプログラムですが、「Exploration」という意味では多少制約があるのではないかと思います。シカゴGSBのスタイルは全く異なります。我々は様々なバックグランドを持つ学生に、様々なクラスを、様々なレベルで履修してもらいます。シカゴGSBのプログラムは柔軟性に富んでいるので、自分で自分のカリキュラムをカスタマイズすることが可能です。かといって、個人個人が完全に孤立しているわけではなく、同じコホート(クラス)、授業、関心によって様々なコミュニティが形成されています。実際にはこのフレキシビリティは、自分のネットワークをより早く、より広く広げるために適しているんです。

HBSはGeneral Managementに特化したプログラムです。授業は全てCase-basedなのでファンダメンタルな部分は自分で学ばなければならないかもしれません。豊富なビジネス経験があって、Case-basedの授業を好むのであれば、HBSは素晴らしい場所だと思います。

これだけ多様なMBAプログラムがある中で、自分に合ったプログラムを見つけることは素晴らしいことですが、自己分析や自分の将来の目標などに基づいて選ぶことが重要であることは言うまでもありません。

もう一つシカゴGSBのユニークさが光るところは、「Debate」による価値体系だと思います。つまり学生一人ひとりに対する要求が高く、学生間での学びも提供しているということです。他のビジネススクールでは必ずしもこうではなく、教授がいわゆる「専門家」で学生はいわゆる「学生」という立場で授業が行われます。いずれにしてもファンダメンタルズを学ぶことは出来ますが、環境が全く異なります。シカゴGSBでは自分の考えを概念的に説明することを学び、それを繰り返すことによって自信につなげていくのです。

授業には積極的に発言し、知的好奇心も旺盛である必要があります。また、自分で自分の進路を描くために、最終的に自分の人生においてなにを成し遂げたいのかといったことを分かっていることが大切です。我々は固定された進路を提示することはありません。一人ひとりが選択し、自分のプログラムを形成していくのです。

Esther:
いくつの学校に出願するかは各アプリカントの自由ですが、「出来るだけ多く出願する」といった戦略は決して良いものではないと思います。ビジネススクールによって、ビジネスリーダーの育成の仕方は異なりますので、これは学校を選ぶにあたって重要な基準です。どのような環境であれば自分が活躍できるか、といったことも加味すると良いのではないかと思います。

ここ数年で日本人の学生の数が増えましたがそれについてはどのようにお考えですか。

我々は国籍に関係なく、素晴らしいcandidatesたちに入学してもらいたいと考えています。希望としては、出来るだけ多くの国の学生に入学してもらいたいですが、アプリカントのqualityによってその希望が叶うこともあれば、叶わないこともあります。各国からの定員や人数制限などはありません。日本からのアプリカントのqualityは例年非常に高いので、これからも積極的に日本のアプリカントとの接触を図っていきます。

最後に、日本人アプリカントへのアドバイスをいただけますか。

自己分析に時間をかけること。エッセイでは出来るだけ自分の本来の姿を出して、いわゆる専門家に自分の個性を埋もれさせないようにすること。そしてシカゴGSBが自分に合っているビジネススクールだと思うのであれば、そう思い続けること。そう思っている人は、アプリケーションを通じてそれが伝わってきます。本当にシカゴGSBが自分に合っているかどうか、リサーチをすること。Discussion Forumに投稿したり、卒業生や現役の学生と話す機会を作り、そして出来るだけ時間をかけてアプリケーションを作成してください。この作業がたいへんだと思いますが、ベストを尽くしてください。そして「Submit」のボタンを押したら、あとは我々に任せてください。

アプリカントの皆さんがシカゴGSBを探索するにあたって、我々Admissionsはコーチでありカウンセラーでもあります。質問があればDiscussion forumやEmailなどを通じて連絡してください。しかし、一旦アプリケーションを提出した後は、我々はそのアプリケーションを評価しなければならない立場になります。この時点で、アプリカントの皆さんと距離を置く必要が出てくるのです。特に日本人のアプリカントには、アプリケーションを提出した後に自分を売り込もうとする傾向がよく見られますが、より公平な評価プロセスを保つ観点から、アプリケーションを提出した後のAdmissionとのやりとりはしないようにしてください。もし、これを今読んでいる方で、既にアプリケーションを提出された方、特に何も心配する必要はありません。もしまだアプリケーションを提出されてない方で質問がある方は、Discussion BoardやEmailなどを通じて連絡してください。

私達はキャンパスビジットを推奨しています。ただ、アプリケーションを既に提出している場合は、Admissionsとの個別なコミュニケーションは取れないことになっています(実質的にインタビューになってしまうため)。まだアプリケーションを提出していない段階でビジットをしてもらい、Information Sessionの後に個別な質問等があれば、一般的な観点からお答えすることも出来ます。アプリケーションを既に提出されている方は、Admissionsではなく現役生との交流を図ったり、授業への参加をおすすめします。合格された方についても、もちろん大歓迎です!

我々現役生としても、出来るだけ多くのアプリカントの方々にシカゴGSBの魅力を理解してもらえるように、引き続き努力していきたいと思います。本日はたいへんお忙しいところ貴重な時間をありがとうございました!


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