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カリキュラム概論

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履修パターン

IMBA/IBEP

学習環境


Finance

  • 教授のレベル、コースの質・量ともにビジネススクールの中ではトップです。Corporation Finance系の科目と、Analytic Finance系の科目に大きく分かれ、それぞれ入門レベルの科目から、PhD学生を主な対象とした上級のコースまで幅広く揃っています。
  • ミクロ経済学、会計、統計の基礎科目を履修した上で、1.Investments(35000) 2.Corporation Finance (35200)と進み、更に上級のコースを履修していくのが一般的です。
  • GSBのファイナンスだけでなく、統計学部・数学学部などでもそれぞれ金融関連のコースが開講されています。

35000 Investments

35200と併せてファイナンスの基礎を構成します。Finance専攻のみならず学生の多くが受講します。利回りの計算方法、Financial Marketの構造といった基礎知識から始まり、ポートフォリオ理論、CAPM、Duration、Option、Event Studyなどのファイナンスの基本的な考え方を10週間で広く浅くカバーします。ハイライトはCAPMで、35200以降で扱われるプロジェクトの現在価値計算や企業評価に幅広く使われます。教授によって教え方のスタイルがかなり違いますので、事前に良く情報収集することをお勧めします。

  • PastorはMarketの知識も豊富で理論と実務のバランスも取れている。彼のLectureNoteは非常によくまとまっており、毎週の宿題と合わせてGroupStudyをこなしていけば、自然と理論が身に付いていく。また3ヶ月のStock Trackingも実務的で面白い。理論と実務を学びながら、一方でFama vs Thelarの理論TopicやHedge Fundの動きまで言及するので、Scope的にも深みがある。Industry 経験者もInvestment苦手という人もTakeawayがある授業だと思う。(Pastor, 2005 Winter)

35200 Corporation Finance

企業価値の評価を構成する様々な理論を学びます。前半ではプロジェクトの現在価値の算出方法や配当政策について学び、後半ではAgency Problemや資本構成(自己資本と負債の組み合わせをどうするか)やM&A等を企業がどのように決定するか等について理論・実証研究の両面から検討します。Cost of Capital、MM理論とその応用、Financial Distress などがハイライトで、35201、35202、34101、30130等の有用なツールとなります。

  • RauhはMITでPhDを取ったばかりの教授。 若い教授で不安だったが、質は極めて高く、教授の知識の深さ、多さを感じた。 彼はGSでの実務経験もありかなりの切れ者だと思う。 Lecture NotesやProblem Setsもかなりまとまっており、極めて分かりやすい。 4回のプロジェクトは結構ハード。 期末試験に加え、3回のquizがあるが、lecture noteをしっかりこなしていれば心配は要らない。(Rauh, 2005 Winter)

35201 Cases in Financial Management

Corporation Finance(35200)で学んだ理論の応用編コース。企業にとって最適な資本構成、プロジェクトおよび企業価値の算出、リアルオプションの評価等を週1〜2つのケースを通じて学びます。テーマも株式公開からM&AまでInvestment Bankerが実際に直面するような内容で興味深いです。34101が未公開企業(=中小企業)を対象としているのに対し、ここでは上場企業等の大企業が対象であり、分析手法も比較的に確立されています。授業はディスカション中心でクラス・パーティシペーションが成績の大きなウェイト(約40%)を占めます。

  • 教授はシティーグループのM&Aグループのco-headを勤めた実務派。学者出身とは違い、流石に現場でしのぎを削ってきた人。極めて実務的で、“ビジネス・スクールの授業たるもの、こうあるべし”と感動するほど投資銀行あるいは企業金融で役に立つ内容。内容的にはCorporation Financeのケース版。投資銀行の世界を垣間見せようとしているのか、ただ教授が気まぐれなのか分からないが、sylabusはしょっちゅう変更になり、授業前日の午後に宿題をメールで送りつけ、“you may work in a group”と無茶なことを言ったりするので、学生は散々振り回された。やるべきことが終わると、予定時間の1時間20分前でさえ授業を切り上げる。なのに、最後の授業では学生からの拍手が何時までも続いていた。極めて実務的で、GSBに来てSapraのM&A Accountingと並び、最も感動した授業。(Rock, 2005 Spring)

35202 Financial Markets and Institution

金融仲介者としての銀行の役割を理論的に位置づけ、Loan Contractの特徴や、企業のReorganizationにおける銀行の役割等を検討します。また、預金保険制度問題や金融制度改革等についても扱います。米国のBanking systemの概略を知るのに最適です。33401(Money and Banking) と内容的に重なる部分が多いようです。

  • Douglas W. Diamond教授は、40代でAmerican Finance Association (全米ファイナンス学会) 会長になった、Academicな世界でKaplan教授に並び有名なファイナンスの教授。ジョークがくだらないが、授業は非常にOrganizeされていて、毎週の個人の宿題&グループプロジェクトも思ったほどきつくなく、ちょうどよいレベル。コース前半は主に事業会社のDebt Restructuring、後半は金融機関について(証券化、ALM、Liquidity、Bid/Ask Spread、ヘッジファンド、銀行の取り付け等)扱う。春学期ベストの授業となった。Corporate Financeの分野にCategorizeされているが、前半はCorp FinのCost of Financial Distressの部分、後半はどちらかというとInvestment系と感じた。(Diamond, 2004 Spring)

35100 Financial Instruments

オプション・プライシングに関する科目です。ブラック・ショールズ・モデルとバイノミナル・モデルが2大テーマになります。ストック・オプションについてこの2つのモデルの使い方を学んだ後、応用編として、ボンド・オプション、社債、転換社債、ワラントのプライシングも学びます。(社債もコール条件付だとオプションの一種となり、プライシングにオプション・モデルが使われる。) バックグラウンドがなくても35000を履修した後なら、それほど難しくはないでしょう。数式はたくさん出てきますが、関数電卓さえ使えれば問題ありません。オプションのプライシング自体はもちろん、このクラスで頻繁に使われる『無裁定条件によるプライシング』『リスクの中立確率』『バイノミナル・モデル』等のコンセプトは、現代のファイナンス一般に広く使われるものです。

35101 Futures, Forwards, Options and Swaps: Theory and Practice

商品先物、金融先物、オプション、モーゲージ証券等、広くデリバティブを扱います。主にグラフと図による感覚的な理解が中心となります。(ただし、オプション・プライシングについて35100程度の知識は必要。) また、プライシングの他に、各インストルメントを組み合わせてどういったポジションをつくるかという点がテーマとなります。(ブルのスペキュレーションか、ベアか、あるいはヘッジか、等。) 手数料やマーケットごとの流動性の違いといった現実的制約も考慮され、そうした点では基本的に完全市場のみを前提とする他の科目に比べて実務的です。ファイナンス専攻でしかもマーケット寄りの興味を持っている人はとってみてもよいのではないでしょうか。冬学期に教えるBeltonはJP Morganの現役Managing Directorで、Bond Futuresの実務では業界随一と言えます。

35120 Portfolio Management

3-Factor modelやBehavioral Financeなどファンド運用に関する幅広い範囲をカバーします。Famaの授業がリサーチオリエンテッドなのに比べ、この科目では実際に彼らの理論を使ってどのようなファンドが作られているかという面に焦点が当てられます。このためケースもいくつか扱い、理論の解説とケーススタディで授業が構成されています。

35130 Fixed Income Asset Pricing

35100の上級編で、デフォルトリスク、Continuousといった条件も考慮に入れた債券全般のプライシングを勉強します。35100で勉強したオプション、フォワードのプライシング方法より現実的に、複雑になっていきます。前半はHo-Lee model,BDT Modelと言った債券プライシングの基本となる理論、後半はContinuous Time Mathematics、Wiener Process、伊藤のレンマ、モンテカルロ理論、Black-Scholes Model、Heath-Jarrow-Morton Modelなどを勉強します。授業はかなりディマンディングです。

  • 金利のTerm sturcture modelの授業。当然Continuous Time Seriesを扱うので、Tsayの授業(41202)を先にとっておいたほうが無難。プライシングは割引債から始まってモーゲージやその他金利エキゾチックオプションまで。数年前の金融工学の先端レベル一歩手前あたりまで行くので、「MBA」の授業としては世界一と言えそう。金利トレーダー8年の目から見てこれほどOrganizeされた授業は他にはありえない、くらいに良く出来ている。(Veronesi, 2003, Fall) ?

35150 Advanced Investments

1980年代以降のファイナンスの実証研究を一通りおさらいします。トピックは実は35000と同じですが、理論の導出や実証を、実際に自分でやってみるのがこの授業です。基本的には2年生レベルでPrerequisiteがいくつか並んでいますが、41100のRegressionを十分に理解していれば十分ついていけます。ちなみに、この授業はMatlabというソフトの授業でもあります。一から丁寧に教えてくれます。Matlabは数理ファイナンスを専攻する人は知っておく意義が大きく、また2年でVeronesiの授業(35130他)を取る際にも大変助かりますので、1年生のうちにこの授業を取っておくのもおすすめです。
担当教授のCochraneの教え方は非常に上手です。高度な内容をよくここまで噛み砕いて教えられるものだと感心します。

  • 一言でいえば投資理論に関する実証研究をMatlabで振り返る授業です。予習が大変で、Paper読んでいかないと授業がさっぱりわかりません。毎週の課題はMatlabを使います。Quantz系の人は知っておくべきだと思います。教授はユーモアたっぷり。Review session完備でTakeaway大。(Cochrane, 2005 Winter)

30130 Financial Statement Analysis

本来、企業の評価というものは、産業全体のライフサイクル、企業のBusiness Strategy、財務体質、Marketing 戦略、競争力等、様々な側面から判断しなくてはなりません。こういった要素をFinancial Statements, Proxy Statements, 10Kといった実際の資料から読みとって企業のキャッシュフローを予想するとともに、企業価値を計算するというのがこのコースの目的です。広い範囲を扱うので内容はやや浅くなりますが、AccountingとCorporate Financeをうまく融合させた科目といえます。Work Loadはヘビー。35000、35200以外に30117をとってから受講すると理解が深まります。

  • 前半は色々な企業の財務諸表を使って様々な分析を会計原則に注意を払いながら行い、後半からはそれまで学んだことを基に、実際にPro-formaを作成して、最後には企業のValuationまでカバーする。会計のCapstone的なクラスなので、会計、財務のバックグラウンドがない人は関連の授業を先に取り、2年生になってから受講するとよりTakeawayが多くなるでしょう。財務諸表分析は、ともすればマニアックになってしまいがちなので、費用対効果を考え、どの程度までやることが適切なのかいろいろ考えさせられた。ちなみにPiotroskiはおそらく良い意味で分析オタクで、各企業の財務諸表を読む際の洞察力に感心した。このクラスは中間試験がなく、ほとんどがグループプロジェクトとクラスパティシペーションでグレードが決まるため、誰とスタディーグループを組むかがカギになる。(Piotroski, 2005 Winter)

359013590235903 Theory of Financial Decisions I,II,III

Iはファイナンスの大御所Fama、IIは同じくKaplanとGSBきっての名物教授が担当します。内容的には35901が35000類似、35902が35200類似ですが、やや数学的(例えばCAPMは35000では所与ですが、35901ではリターンの分散の最小化問題を実際にラグランジェ乗数法で解きます)なのと、授業の2/3が研究者の論文に当てられ、2クラスで約60の論文を読まなければならないところが違います。したがって、35000、35200を取ったあとに35901、35902をとっても無駄ではありません。基礎知識としてはRegressionが重要です。

  • 内容はMarket Equilibrium〜Efficient Market〜Market Modelの導出〜CAPMの導出〜その後のCriticismを見てMultifactor Modelへと展開。論文が一回2〜3本の平均80ページでしっかり読んでおかないと授業はまるで無意味、毎週テスト(持ち帰り)に加えて隔週で問題演習。内容は殆どApplicableではないが、PhDの授業がどんな感じで進められるかが良く分かるし、Financeの論理的思考パターンが身に付くので目からうろこの落ちる部分はある。「出来る」人と一緒にとったほうが無難。グレーディングはとても厳しい。PhD生が約3割。(35901 Fama, 2003 Fall)
  • Corp FinのPhD版。Corp Fin関係の論文は,MM定理の原論文から始まり,アントレやVCの分野の最新の論文まで,有名な論文のほぼ全てがReading Assignmentとして課されます。従って、負担はかなりヘビー。35902は、35901がPrerequisiteとなっていますが,35901はマーケット、35902はCorp Finなので、35901を取らなくても何とかついていけるでしょう。ただし,契約理論などは知っておいた方がいいと思います。Gradingは,論文についてのReferee Reportなどを書かされたりします。Problem Setも鬼のように難しいです。(35902 Kaplan & Sorenzen, 2005 Winter)

33450 Real Estate Investment Analysis

不動産市場、不動産に係る現物・証券投資(REIT、Mortgage Backed Securities)、不動産開発、法律・税制等を学びます。BarkerはGSB 博士課程の学生だったころから不動産投資を始め、今では不動産会社を所有、経営しています。毎週宿題が出るためWorkloadは軽くはありません。不動産ビジネスを志す方でなくても金融に進まれる方にとっては不動産は付いて回るものですので、有用と思われます。

 


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